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赤ちゃんが離乳食を嫌がる理由を徹底解説!試してほしい15の工夫

赤ちゃんが離乳食を嫌がる理由を徹底解説!試してほしい15の工夫を紹介していきます 0~1歳

せっかく作った離乳食を口から出す。
スプーンを手で払いのける。
泣き叫んで食べようとしない。

「なんで食べてくれないの…」と、心が折れそうになっていませんか?

お気持ちわかります。でもあなたが悪いわけではありません!

実は私も、赤ちゃんが離乳食を嫌がる日々に追い詰められ、ある日感情が爆発してお皿をシンクに投げてしまったことがあります…
「私、何やってるんだろう…」と涙が溢れたあの日のことを、今でもよく覚えています。

赤ちゃんが離乳食を嫌がるのは、新しい感覚に戸惑っていたり、食べ物の固さや味が合わなかったり、そもそもお腹がすいていないなどの理由が考えられます
食べ物の固さを見直したり、間食の量や頻度を見直すなどすると、改善できる場合があるのです。

この記事では、乳児が食事を嫌がる7つの原因と、今日から試せる具体的な対処法を、実体験を交えてお伝えします。

何より大切にしたいのは、あなた自身の心です。
食事を食べない我が子にイライラして、自己嫌悪に陥る毎日から脱し、楽しい食卓を囲める日を一緒に目指しましょう。

この記事でわかること

乳児が食事を嫌がる代表的な原因7つ(発達・味覚・環境・心理など)
■食べないのは「ママのせい」ではないとわかる専門家視点の考え方
■やってしまいがちなNG対応と、子どもが安心する接し方
■今日から試せる!“食べない日”を乗り越える15の工夫
■食べない日があっても大丈夫と思えるママの心の整え方

赤ちゃんが離乳食を嫌がる理由│まず知ってほしい3つの真実

赤ちゃんが離乳食を嫌がる理由とまず知ってほしい3つの真実を説明しています

赤ちゃんが離乳食を嫌がるのはなぜか?
まず最初に知っておいてほしいのが、乳児が食事を嫌がるのは決して珍しいことではないということです。

よく食べるか食べないかは、その子の個性なので、自分の子はどういうタイプの子なのかを理解することがスタートラインになります。

真実①食べないという個性

離乳食を嫌がる赤ちゃんは本当に多くいます。
一方で、本当によく食べる子もいます。それは個性の違いであって、良い悪いではないのです。

ついSNSや周りの子と比べて「うちの子だけ食べない…」と落ち込んでしまうかもしれません。
でも、食べる子は食べる子の個性、食べない子は食べない子の個性があります。
そこで比較する必要はありません。

「この子はどういう子なのか?」と、まずは我が子が食べることが得意なのか?不得意なのか?を見定めることが大切です。
現状を理解することで、このあとどう対策をしたらいいかがわかり、冷静に対応することができます。

食べないのはあなたの育て方が間違っているわけでも、あなたの子がダメなわけでもない。ただ、その子のペースなだけなのです。

真実②食事は「栄養摂取」だけじゃない

赤ちゃんの離乳食期の食事は「栄養を摂ること」だけが目的ではありません
食事の時間は、スプーンの感触や食べ物の温度を知り、家族と一緒に過ごす楽しさを感じる、五感を育てる大切な時間であり、極端に言えば、遊び食べも学びの一部なのです。

教育の本質から見ても、「今食べること」よりも「食事の時間を嫌いにさせないこと」の方がずっと大切です。
焦って無理に食べさせて、食事の時間が嫌な記憶になってしまっては本末転倒ですからね。

長期的な視点で見れば、今日食べなかった一口よりも、「食事の時間は楽しい」と感じてもらえる方が、将来の健全な食生活につながります。

だから、今は食べなくても焦らなくて大丈夫です。
ゆっくりと、食事とは楽しいものだと教えていってあげましょう。

真実③その子のペースと個性を尊重するのが大切

赤ちゃんの離乳食の本や育児書の目安はあくまで『目安』です。

『5ヶ月で離乳食開始、2ヶ月後に3回食』という目安は平均であって、すべての子に当てはまるわけではありません。
食べることが得意な子もいれば、苦手な子もいるのです。

私自身、目安に縛られて「もう7ヶ月なのに1回食のまま…」「2回食に行かなければ」と自分を責めていました。
でも、『娘には娘のペースがある』と気づいてから、肩の力が抜けました。

大切なのは、「この子は食べることが得意なのか、ちょっと苦手なのかな」とまず理解することです。その上で、この子に合った進め方を探していけばいいのです。

乳児が食事を嫌がる7つの原因【発達段階別に解説】

赤ちゃんが離乳食を嫌がる7つの原因を発達段階別に解説しています

赤ちゃんが離乳食を嫌がることには、さまざまな要因が考えられます。
まずは原因を知ることから始めましょう。
固さが合っていない、お腹が空いていない、環境が気になる――こうした原因は、工夫次第で改善できることがほとんどです。

ここでは、乳児が食事を嫌がる代表的な7つの原因を、発達段階別に解説します。
「うちの子はどれかな?」と参考にしてみてください。

乳児期5〜6ヶ月|新しい感覚への戸惑い

生まれてからずっと母乳やミルクだけだった赤ちゃんにとって、スプーンや固形物は未知の体験です。私たちには当たり前のことでも、乳児にとっては、口に入る感触、温度、味、すべてが初めてで、戸惑うのは当然のことなのです。

私も娘に初めてスプーンを口に入れた時、驚いて泣かれてしまいました。でも今思えば、それは『嫌がっている』のではなく『びっくりしている』だけだったのです。

焦らなくて大丈夫です。少しずつ慣れさせる練習が離乳食です。

乳児期5〜6ヶ月|固さ・温度のミスマッチ

「月齢通りの固さにしているのに食べない」ときは、その子にとって食べるものが固すぎたり、逆に柔らかすぎたり、温度が合わないなどで嫌がっている可能性があります。

赤ちゃんの口の発達は一人ひとり違います。
育児書通りのトロトロ状でも、まだ飲み込みづらい子もいれば、逆にもう少し固い方が好きな子もいるのです。

私の娘も離乳食がなかなか進まず、試行錯誤していました。
でもある日、食べ物の固さを変えてみたら、いつもより食べた日がありました。ここで、『離乳食の固さが合っていない』ことが原因の一つだと気づいたのです。

・口から出す→柔らかくする
・丸呑みしている→少し固くする
・温度→人肌程度が基本、でも好みがある

乳児期7〜8ヶ月|自我の芽生えと『自分で選びた』欲求

7〜8ヶ月頃になると、自我が芽生えてくるため、『自分で触りたい』『自分で選びたい』という気持ちが出てくるので、一方的に口に運ばれるのを嫌がるようになることがあります。

この時期が一番大変だと感じるママも多いですが、これも成長の証です。
『イヤイヤ』が始まったわけではなく、『自分でやりたい』という意欲の表れなのです。

乳児期9〜11ヶ月|好き嫌い・食べムラの出現

乳児期9〜11ヶ月になると、味の違いがわかるようになり、『これは好き』『これは嫌』という好みが出てくるでしょう。
昨日は食べたのに今日は食べない、という食べムラもでてくるかもしれません。
でもこれも成長の証です。

好き嫌いがあるのは、味覚がちゃんと育っている証拠です。
焦らず、いろいろな食材を試していきましょう。
いろいろな味や食感、舌触りなどのたくさんの刺激の経験は、幼児教育の観点でもとてもいいことなのですよ!

食事の時間も、立派な幼児教育の一環です。
この時期の刺激や経験が、将来の可能性を大きく広げます!
食事以外にも、この時期だからこそ重要な幼児教育について、子どもの可能性を引き出す子育て術をnoteに記載していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

乳児期9ヶ月〜1歳半|動きたい欲求の高まり

赤ちゃんはハイハイや伝い歩きができるようになると、動くことが楽しくて仕方ない時期です!
食事よりも「動きたい!遊びたい!」という欲求が勝ってしまうのです。

これも発達の自然な流れなので、無理に座らせ続けなくても大丈夫です。
乳児の集中力は短いので、もしそこまで食事に興味関心がない子からしたら、座っていられないのも仕方のないことなのです。

この時期の子どもがなぜこんなにも動きたがるのか、その理由を理解すると、イライラも少し減ることもあります。
発達段階から見た「動きたい欲求」の背景や、走り回る子どもへの具体的な対応については、『子どもが走り回るのは何歳まで?行動理由と外出がラクになる対処法』で詳しく解説しています。
食事の場面以外でも、きっと役立つでしょう。

全月齢共通|空腹感の不足

単純に、お腹が空いていない可能性があります。

「食べないから心配…」と、食事と食事の間におやつや母乳・ミルクをあげすぎていませんか?
実は、お腹が空いていないから食べないだけ、ということは本当に多いのです。

私も、「食べないから心配」と、少しでも何かを食べてほしくて、おやつや母乳・ミルクを間を開けずにあげてしまっていました。
でも、食事と食事の間をしっかり空けたら、食事時間にきちんとお腹が空くようになったのです。

シンプルですが、意外と盲点なので、ぜひ見直してみてください。

以前、私もママ友に、「そんなにおやつって少なくていいんだ!だからうちの子食べないんだ!」と言われたことがあります。
意外にみんなおやつなどをあげすぎている可能性はあるのです…

全月齢共通|食事の雰囲気の問題

ママが「赤ちゃんに離乳食を食べさせなきゃ!」と必死になっていたり、イライラが顔に出ていたりすると、赤ちゃんはその雰囲気を敏感に感じ取ります。
テレビがついていて落ち着かない、周りがバタバタしている、そんな環境も食事に集中できない原因になることもあります。

原因がわかったところで、次は「じゃあ、どう進めればいいの?」という疑問に答えていきます。

個性もあるが、対処できる原因も多い
月齢で原因が変わる
お腹が空いていない可能性がある
原因がわかれば次のステップ(対処法)へ進める

赤ちゃんが離乳食を嫌がるときに知っておくべきポイント

赤ちゃんが離乳食を嫌がるときに知っておくべきポイントを説明しています

赤ちゃんが離乳食を嫌がる原因がわかったところで、「じゃあ、実際にどう進めればいいの?」という疑問が湧いてきますよね。

ここでは、乳児が食事を嫌がる時の離乳食の進め方と、「食べた」と判断していい基準を見ていきましょう。

月齢別「これだけ食べればOK」の目安

赤ちゃんの離乳食は「完食」が目標ではありません。
この時期はあくまで「食べる練習」であり、栄養の大部分は母乳やミルクから摂っているので大丈夫です。

5〜6ヶ月:小さじ1〜2杯食べたらOK。舐めただけでも◎
7〜8ヶ月:用意した量の1/3〜半分くらい食べたら十分
9〜11ヶ月:半分以上食べたら上出来。ムラがあって当然

ママからしたら「少なすぎる?」と思う量でも、完食した娘の笑顔を見て気づきました。
「完食の成功体験」が次の食事への意欲につながるんです。
たくさん残すより、少量でも「全部食べられた!」という達成感の方が大切でした。

少なめでもいいので、完食の成功体験を積ませてあげましょう

もう少し食べたい!など、赤ちゃんの様子を見て量を調節してあげてくださいね。

離乳食の進め方│食べない時の対応

1週間単位で長期的に見て、体重が成長曲線に沿って増えていれば問題ありません。

「朝食べ過ぎたから昼は食べない」「3日間あまり食べなかったけど、4日目によく食べた」ということはよくあります。
1食ごとに一喜一憂するのではなく、1週間のトータルで見てあげましょう。

離乳食の進め方のポイント

・食べない日は無理しない
・同じメニューを2〜3日続けて、慣れる時間を作る
・3日試して食べなければ、一旦お休みしてもOK

2回食・3回食への移行の目安

2回食:離乳食開始から約1ヶ月後、生後7ヶ月頃が目安。スプーンに慣れ、ごっくんと飲み込めていることが条件。
3回食生後9ヶ月頃が目安(個人差があり8〜11ヶ月)。2回食のリズムに慣れ、歯ぐきでつぶせるようになった。
・食事の間隔は4時間以上空けて、お腹が空くタイミングを作る。

上記はあくまで目安です。
育児書通りに進めなくても、その子のペースを見てあげることを大事にしてあげてください。
1日に2回食べさせなければいけないわけではなく、少しずつ3回食の食事に慣れさせるための2回食という考え方です。

「進まない」と焦る気持ちはわかりますが、食事を嫌いにさせないことの方がずっと大切です。
何が一番大切なのかがブレないようにすることで、その子のペースを大切にすることや、ママの心の余裕にもつながります。

  • 離乳食期は「慣れる」が目標
  • 月齢ごとに少量でも完食の成功体験を積む
  • 体重が成長曲線に沿っていればOK
  • 育児書通りではなくその子のペースを大事にする

赤ちゃんが離乳食を嫌がるときの対処法│今日から試せる15の方法

赤ちゃんが離乳食を嫌がるときの対処法と今日から試せる15の方法を解説しています

赤ちゃんが離乳食を嫌がる原因がわかり、進め方の基本を押さえたら、次は実践です。
ここでは乳児が食事を嫌がるときに、今日から試せる具体的な対処法を15個ご紹介します。

まずは基本的な対処法10個から始めて、それでもうまくいかない時は応用編も試してみてください。
すべてを一度に試す必要はありません。
できそうなものから、1つずつ取り入れてみてくださいね。

①無理に食べさせない│15分で切り上げる勇気

赤ちゃんが離乳食を嫌がったら、15分で切り上げましょう。
無理に食べさせようとすると、食事の時間が『嫌な時間』『怖い時間』として記憶に残ってしまいます。

嫌がる様子が見えたら、潔く切り上げる勇気を持ちましょう。
「今日は食べたくないんだね。また明日ね」と受け止めてOK。
1回や2回食べなくても、母乳やミルクを飲んでいれば栄養面は心配ありません。

「せっかく作ったのに…」という気持ちはよくわかります。そういうときは、買ってきたり離乳食に頼ったり、一気に作り置きしておくなど、自分の気持ちを守れるようにしてくださいね。

②生活リズムの見直し│お腹が空くタイミング作り

赤ちゃんもお腹が空いていないと、どんなに美味しいものでも食べてくれません。
まずは生活リズム全体を見直してみましょう。
早寝早起きを心がけて、日中はしっかり体を動かす時間を作ることが大切です。

具体的な方法

  • 午前中に公園や児童館へ出かける
  • お散歩に行く
  • 室内でも体を使った遊びをする
  • しっかり昼寝をさせて、夜は早めに寝かせる

体を動かすとお腹が空きます。
そして、食事と食事の間は4時間以上空けるようにしましょう。
授乳や間食の時間も見直してみてください。

具体的にどこに遊びに行ったらいいかは、「乳児と行く関東のお出かけスポット」を記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

私も経験があるのですが、「食べないから心配」とつい何かをあげてしまっていたんです。でも、間食をやめて食事の間隔をしっかり空けたら、食事時間にきちんとお腹が空くようになりました。シンプルですが、意外と盲点なので、ぜひチェックしてみてくださいね。

③環境の整備│テレビを消し、椅子の高さ調整

赤ちゃんが離乳食に集中できる環境を整えることが、実はとても大切です。
環境を整えるだけで食べる量が変わることもあります。

チェックしたいポイント

  • テレビやスマホの動画は消す
  • おもちゃは片付ける
  • ベビーチェアの高さを調整して、足がしっかり床や足置きにつくようにする
  • 座った時に、テーブルがおへそより少し上くらいの高さになるように調整

乳児の集中力はとても短く、目に入ったものに興味がうつりやすいです。
また、足がブラブラしていると、体が安定せず食べにくいことがあります。
興味を引きそうなものを視界に入らないところに置く、足をぶらぶらさせないようにするなど、小さな調整ですが、試してみる価値がありますよ!

④固さ・温度・量の見直し

月齢通りの固さが、その子に合っているとは限りません。
育児書に書いてある「◯ヶ月はこの固さ」というのは、あくまで目安です。
口の発達には個人差があるので、その子に合った固さを探してあげることが大切です。

固さの見極め方

  • 口から出してしまう→もう少し柔らかくしてみる
  • 丸呑みしているように見える→少し固くしてみる
  • べーっと出すけど嫌そうではない→食感が気に入らないだけかも

温度は基本、人肌程度(36〜40度)が食べやすいと言われていますが、温度の好みも個性があります。
少し冷ました方が食べる子、温かい方が好きな子、それぞれです。

量の見直しも大切です。
完食できる量に減らすことで、「全部食べられた!」という成功体験を積めます。
大人が少なすぎると感じる量も、赤ちゃんにとっては十分な量なのです。

⑤手づかみ食べの導入

自分で触って、自分で食べる経験が、食への興味を引き出します。
スプーンを嫌がるなら、手づかみで食べられるメニューを試してみてもOK。
自分で選んで、自分で口に運ぶことで、食事への主体性が芽生えます。

手づかみしやすいメニュー

  • 小さなおにぎり
  • 蒸し野菜(にんじん、ブロッコリー、かぼちゃなど)
  • 食パンを小さく切ったもの
  • 茹でた芋類

赤ちゃんの離乳食の際に汚れることは、ママにとってとても嫌なことですよね…
でも、ぐちゃぐちゃにするのも、それも大切な学びの時間になります。
床に新聞紙やレジャーシートを敷いて、汚れても大丈夫な環境を作ってあげるなどして、工夫してみましょう。
あくまでママのできる範囲で大丈夫ですからね。

⑥味付けや食材の変更

赤ちゃんは、同じ食材でも、調理法を変えると食べてくれることがあります。

いつも蒸しているなら茹でてみる、茹でているなら焼いてみる。
味付けも、出汁を変えたり(昆布出汁→かつお出汁)、少しだけ素材の甘みを引き出したり。
いつもと違う味や食感を試してみるのも一つの手です。

赤ちゃんは大人が思うよりも、微妙な味の違いを感じ取っています。
意外に「これは好きじゃないけど、こっちなら食べられる」ということもあるんですよ。

⑦見た目の工夫

目で見て「食べたい!」と思わせる工夫も効果的です
幼児教育の観点でも、乳児は視覚から多くのことを学び、感じ取ります。

見た目の工夫例

  • カラフルな食材を使う(にんじん、ほうれん草、かぼちゃなど)
  • 可愛い型で抜く
  • まる、さんかく、しかくなどの形でお顔を作る
  • 小さなおにぎりにする
  • お気に入りのキャラクターの食器を使う

「わぁ!」と目を輝かせてくれたら、それだけで食への興味が湧いてきます。

乳児が「アンパンマン」を好むのは、シンプルな形で顔が形成されているからなんです。ママやパパの顔を見てにっこり笑いかけてくれるように、「顔」も乳児の好きな要素です。このように、シンプルな形、お顔を食事に取り入れることで、顔のパーツを楽しく覚えながら食事をすることができますよ!

⑧親が美味しそうに食べる姿を見せること│楽しい雰囲気作り

ママやパパが楽しそうに食べる姿が、赤ちゃんにとって一番の見本になります。

ママとパパも、「美味しいね!」と笑顔で食べてみたり、「もぐもぐ、上手だね」と優しく声をかけてあげて、食事の時間が楽しい雰囲気であることが何より大切です。

『食べてくれない』とストレスを感じているときは、一旦席を外して気持ちをリセットするのもありです。
パパや家族に代わってもらえるなら、無理せず頼ってくださいね。

こういうママのイライラや焦りは、「食べさせなきゃ」というプレッシャーからくることがほとんどです。
でもこれは、我が子を想うからこその気持ちなので、自分を責めないであげてくださいね。
ママの笑顔が、赤ちゃんにとって一番の幸せです。

⑨「食べさせる」から「一緒に食べる」に変える

赤ちゃんだけに離乳食を食べさせるのではなく、家族みんなで食べる時間にしてみましょう。
どうしても離乳食の時間を、親の食事の時間と分けている方も多いと思います。
もし食事が進まなければ、親と同じ食卓を囲ませてあげましょう。

大人が美味しそうに食べている姿を見ると、「食べたい」という気持ちが自然に芽生えます。
難しければ、ママだけでも一緒におやつや軽食を食べながら、同じ時間を過ごすだけでも違いますよ。

⑩冷凍・ベビーフードへの頼り方

手作りにこだわらなくていいんです。
頼れるものには、どんどん頼ってください。
毎日手作りしようとして、ママが疲れてイライラしてしまっては本末転倒です。
冷凍ストックやベビーフードを上手に使いましょう。

今では、市販のベビーフードも品質が向上しており、固さや大きさの参考にもなります。
「こんな感じで作ればいいんだ」と気づくこともありますよ。

頑張りすぎないことも、とても大切な対処法です。
ママが笑顔でいられることが、何よりも大切ですよ。


【ここからは応用編(体験談)】
基本の対処法を試してもうまくいかない時は、常識にとらわれない方法も試してみる価値があります。
すべての子に合うわけではありませんが、私自身が試して効果があった方法や、同じように悩んでいたママたちから聞いた「これで変わった!」という方法をご紹介します。「そんなやり方もあるんだ」と、選択肢を増やしてもらえたら嬉しいです。


応用編⑪思い切って「飛び級」させる

赤ちゃんの月齢通りに進めることだけが正解とは限りません。
その子に合った固さを探してあげましょう。

5倍粥から全く進まず悩んでいたときに、私は思い切って、普通のご飯を少しだけあげてみたんです。
すると、驚くほどパクパク食べてくれました。
娘はトロトロが苦手で、もう少し固いものが食べたかったみたいなんです。

もちろん、消化機能には個人差があるので、少量から試して様子を見ること、そしてある程度食べられそうな月齢や発達が大前提です。
でも、「育児書通りに進めなきゃ」と思い込まず、その子に合った固さを探してあげるのも一つの方法だと、私は経験から感じています。

・心配な場合は、事前に小児科医や保健師さんに相談してください
・必ず少量(小さじ1程度)から試してください
・便の状態をよく観察しましょう(下痢や便秘がないか)
・体調に変化がないか注意深く見守りましょう

応用編⑫「子ども用」の廃止│大人のメニュー共有

子ども用のお皿や、子ども用に最初から取り分けられたプレートをなくしてみるのもいいかもしれません。
大人と同じものを食べたがる子もいます。
離乳食として別に用意するのをやめて、大皿から取り分けてあげてみてください。

同じものを食べているという一体感が、食欲を刺激することもあるんです。
「ママと同じだ!」という嬉しさが、食べる意欲につながることもありますよ。

応用編⑬ビュッフェスタイルで自分で選ぶ

「これを食べなさい」ではなく、自分で選ばせてみましょう。
最初から用意をしても食べなかったので、大皿にいくつかのおかずを並べて、娘に選ばせるビュッフェスタイルに変えてみました。

最初は手当たり次第に触るだけでしたが、だんだん「これが食べたい」と選ぶようになったんです。
自分で選べることで、食事への主体性が芽生えました。

一方的に「これを食べなさい」と決めるのをやめたら、娘の食事に対する姿勢が本当に変わりました。

やり方の例

  • 大皿に3〜4種類のおかずを少しずつ盛る
  • 小鉢に数種類並べて選ばせる
  • 「どれが食べたい?」と聞いてみる

どれが食べたいかを聞いて、自分で選んだ時点で、子どもは「自分で決めた」という気持ちになります。これも幼児教育の観点からするととても良い声かけなのです。

応用編⑭欲しいと言われるまで待つ

「何か食べたい」「ほしい」と言われるまで待ってみるのも一つの手です。
最も勇気が必要な方法ですが、効果があることもあります。

「食べさせなきゃ」という義務感を手放して、娘が「欲しい」と言ってくるまで離乳食を出さなかったんです。

正直とても不安でした。
「本当に大丈夫かな」「お腹空いてないかな」と思いましたが、私はこの不安から間食をさせていたので、原因としては大きかったと思います。
でも翌日、娘が自分から食べ物に手を伸ばしてくれたんです。

『お腹が空けば食べる』という赤ちゃんの本能を信じてみる。

1日2日食べなくても、母乳やミルクを飲んでいれば栄養面は大丈夫です。

・数日試しても全く食べない場合は中止してください
・体重が減っている場合は小児科を受診してください
・元気がない、ぐったりしている場合はすぐに受診してください

応用編⑮食事の時間帯を変えてみる

いつも同じ時間に食べさせようとしていませんか?
時間帯を変えると食べてくれることもあります。

朝は機嫌が悪くて食べないなら、お昼や午後に変えてみる。
逆に、夕方は疲れて食べないなら、朝や午前中にしてみる。
その日の赤ちゃんの機嫌や体調に合わせて、柔軟に時間を調整してみましょう。

『毎日同じ時間に』というリズムも大切ですが、まずは食べられる時に食べることを優先してみてください。

少量でも完食の成功体験を積ませることを優先する
・お腹が空くタイミングを作る
・育児書通りではなくその子に合った固さ・温度・量を探す
・自分で選ばせ、食事への主体性と興味を引き出す
・子どもの状態をしっかり観察したうえで実践する

乳児が食事を嫌がるときに避けたい|5つのNG行動

赤ちゃんが離乳食を嫌がるときに避けたい5つのNG行動を紹介しています

赤ちゃんが離乳食を嫌がるときの対処法をお伝えしてきましたが、その中でも触れた内容を含め、改めて『これだけは避けてほしいNG行動』を整理しておきましょう。
焦ったり不安になったりすると、つい良かれと思ってやってしまうことがあるからです。

でも、それが逆効果になってしまうこともありますので、ここでは、乳児が食事を嫌がるときに特に注意したい5つのNG行動をお伝えしますね。

①無理やり口に入れること

赤ちゃんが離乳食を嫌がっているときに無理やり口に入れるのはやめましょう。

これは赤ちゃんにとって本当に怖い体験です。
『食事=嫌なこと』という記憶が刻まれてしまい、その後さらに食べなくなる悪循環に陥ります。

栄養面や今後のためにも、食べてくれないと焦る気持ちはよくわかります。
繰り返しになりますが、離乳食は『食べることが目的ではない』のです。
『食べることが楽しい』『食べる練習』となるように、考え方を持っていくと良いでしょう。

②怒ったりイライラを見せること

赤ちゃんが離乳食を嫌がるたびにママが怒っていると、「食事の時間はママが怒っている=楽しくない」と覚えてしまいます。

「なんで食べないの!」と怒ったり、ため息をついたり、イライラした顔を見せてしまう…そうすると、赤ちゃんは大人が思う以上に、周りの雰囲気を敏感に感じ取ってしまいます。

ママが怒っていると、赤ちゃんは不安になり、さらに食べられなくなります。
イライラしてしまったときは、一旦深呼吸しましょう。
難しければ席を外して、気持ちを落ち着けてから戻ってきてください。

あなたが感情的になってしまったこと、それは悪いことではありません。みんな同じように悩んで、イライラして、自己嫌悪に陥っています。大切なのは、「次はこうしよう」と気持ちを切り替えることですよ。

③他の子と比較すること

「◯◯ちゃんは食べるのに」と他の子と比べても、誰も幸せになりません。むしろ自分も苦しくなるだけです。

同じ月齢の子がパクパク食べているのを見ると、つい比べてしまいますよね。
これは食事に限らず言えることですが、食べる・食べないは個性です。
比較したところで、何も解決しません。

むしろ、ママが焦ってストレスを抱えることで、その緊張が赤ちゃんに伝わり、さらに食べなくなることもあります。
比べる相手は他の子ではなく、『昨日の我が子』です。昨日より一口でも多く食べられたら、それで十分なんですよ。

④食事時間を長引かせること

赤ちゃんが離乳食を嫌がるからといって、だらだらと食べさせ続けるのは逆効果になります。

「もう一口だけ」「あと少しだから」と食事時間を30分、1時間と長引かせてしまうことは、赤ちゃんにとっても、ママにとってもその食事の時間がつらい時間になってしまいます。

食事は15〜20分程度で切り上げましょう。
赤ちゃんの集中力は非常に短いため、それ以上続けても、食べる量は増えません。
メリハリをつけることが大切ですよ。

⑤食べさせるためにテレビやスマホを見せること

赤ちゃんが離乳食を食べるときに、テレビやスマホを見せることはその場しのぎにはなりますが、長期的には良くない習慣です。

テレビやスマホを見せると、たしかにその瞬間は口を開けて食べてくれることがあります。
でも、それは『食べ物の味や食感を楽しんでいる』のではなく、『画面に夢中で口が開いている』だけなのです。

これが習慣になると、『テレビがないと食べない』という状態になってしまいます。
食事に集中する力も育ちません。

今は大変でも、テレビを消して静かな環境で食事をする習慣を作ってあげましょう。
食事の時間を楽しく、家族のコミュニケーションの時間とすることで、今後の親子の関係性もよくなっていくのです。

ただし、練習としてテレビやスマホを使う分には問題ありません。今は乳幼児向けの動画がたくさん出ているので、楽しく食べるアニメ動画をお手本として、見せながら一緒に食べるのは効果的。それを習慣化するのではなく、最初の練習として見せながら食べさせるのはいいと思います!

・感情的になったら深呼吸して席を外す
・他の子と比較せず「昨日の我が子」と比べる
・テレビやスマホで食べさせる習慣は避け、食事に集中し家族で楽しむ時間を作る

赤ちゃんが離乳食を嫌がるときの成長への影響は?

赤ちゃんが離乳食を嫌がるときの成長への影響を解説

赤ちゃんが離乳食を嫌がるとき、ママが一番心配なのは「栄養が足りているのか」「ちゃんと成長しているのか」ということではないでしょうか。

ここでは、離乳食と栄養の関係、成長への影響について、安心していただける情報をお伝えします。

離乳食期の栄養面は母乳・ミルクが主役

離乳食期の栄養は、ほとんどを母乳・ミルクから摂っているため、栄養面の心配はいりません。

離乳食初期(5〜6ヶ月)は、栄養のほとんどは母乳・育児用ミルクから摂取しています。
離乳食中期(7〜8ヶ月)になっても、全体の栄養の約30%を離乳食から、残りの約70%は母乳やミルクから摂っているのです。

つまり、離乳食初期〜中期は「食べる練習」が目的で、栄養のメインは依然として母乳・ミルクなのです。
離乳食後期(9ヶ月以降)になって初めて、エネルギーや栄養素の大部分を食べ物から摂取できるようになっていきます。

だから、1日や2日離乳食を食べなくても、母乳やミルクをしっかり飲んでいれば、栄養面での心配はほとんどありません。

離乳食と母乳・ミルクのバランス

離乳食の後も、母乳・ミルクはしっかりあげて大丈夫です。

離乳食を食べる量が少ないと、「母乳・ミルクをあげたら、いつまでも食事を嫌がるかな?」と迷うこともありますよね。でも答えは、「しっかりあげて大丈夫」です。

離乳食初期は母乳を授乳のリズムに沿って赤ちゃんが欲しがるだけ与えます。
離乳食中期になると、母乳は欲しがるだけ、ミルクは1日3回程度。
離乳食後期では母乳は欲しがるだけ、ミルクは1日2回程度が目安とされてます。

母乳やミルクの量は、赤ちゃんの飲み具合や離乳食の食べ具合によって調整して大丈夫です。
離乳食をたくさん食べたときは授乳量が自然と減り、あまり食べなかったときは授乳量が増える。
これで自然とバランスが取れるようになっています。
赤ちゃんは自分で調整できる力を持っているんですよ。

乳児の成長曲線の見方

体重が成長曲線のカーブに沿って増えていれば、問題ありません。

「食べる量が少ないから、体重が増えないのでは?」と心配になりますよね。
でも、大切なのは『成長曲線のカーブに沿っているかどうか』です。

母子手帳に載っている成長曲線に、毎月の体重や身長を記入してみてください。
カーブに沿って体重が増えていれば、その子なりの発育ペースだと考えられます。

たとえ成長曲線の下の方にいたとしても、カーブに沿って増えていれば心配ありません。
大きい子もいれば、小柄な子もいる。それも個性です。
体調もよく、おおむね機嫌よく過ごせているようなら心配ないでしょう。

乳児を毎日見ているのはママです。もし少しでも『いつもと違う』など気になることがあれば、医師に相談してみてくださいね。

小児科受診を検討する目安

次のような場合は、一度小児科を受診してください。

受診を検討する目安

・体重が全く増えない、または減っている
・元気がなく、ぐったりしている
・嘔吐や吐き戻しがひどい
・水分も取れず、おしっこの回数が明らかに少ない
・成長曲線の帯から出てしまう

赤ちゃんが離乳食を食べないのはさまざまな理由がありますが、もしこのような症状が見られたら、医師に相談してください。

短期的に食べない日があっても大丈夫

1〜2日食べない日があっても、焦らなくて大丈夫です。

「今日は全然食べなかった…」という日があっても、母乳やミルクを飲んでいれば栄養面は心配ありません。大人だって、食欲がない日はありますよね。赤ちゃんも同じです。

離乳食の量は1日の様子ではなく、1週間トータルの量で考えて良いとされています。
体重が増えていて、機嫌よく過ごしていれば、それで十分なのです。

・離乳食は「食べる練習」が目的
・体重が成長曲線のカーブに沿って増えていればOK(医師と要相談)
・1〜2日食べない日があっても焦らず、1週間トータルの量で考えれば十分
・体重が減る・ぐったりしているなどの症状があればすぐに小児科を受診する

赤ちゃんが離乳食を嫌がるのはいつまで続く?

赤ちゃんが離乳食を嫌がるのはいつまで続くのかを説明し、ママの不安を払拭しています

「いつまでこの状態が続くの…」と、出口の見えないトンネルにいるような気持ちになっていませんか?
「あと何ヶ月我慢すればいいの?」と、明確な答えが欲しくなる気持ち、とてもよくわかります。

でも正直にお伝えすると、人間の成長には個人差があるため、明確に「いつまで」とは言えません。
厚生労働省の調査では1歳〜1歳半が多いとされていますが、これはあくまで統計上の話…10ヶ月で落ち着く子もいれば、2歳近くまで続く子もいて、どちらも正常です。

私の娘は1歳2ヶ月頃から落ち着きましたが、知人の子は2歳近くまで続いたそうです。
でも今はどちらも元気に普通に食べています。

成長には個人差があるからこそ、すぐにできる対処法はママの考え方を変えていくことが一番の近道だと思います。
「今日は食べたくないんだね」と素直に受け入れて、また明日試せばいい。
でも、それは難しいですよね。

なぜなら、「このまま成長できないのでは」「いつまでも食べられないままなのでは」という不安が、受け入れる行為を邪魔してしまうからです。

ですが、まだこの世界に生を受けて1年にも満たない子にとって、いろんなことが初めての体験で、中には困惑してしまうことがあるでしょう。

「いつまで」という答えは出せないけれど、「今日食べなくても大丈夫」という答えなら、自信を持って言えます
だから今日は、「食べたくないんだね。また明日ね」と受け入れてあげてくださいね。

・子どもの個性、個人差があることを理解する
・すぐにできる対処法はママの考え方を変えてみること

赤ちゃんが離乳食を嫌がるときのママの心を守る方法

赤ちゃんが離乳食を嫌がるときのママの心を守る方法を紹介し、安心を与えています

ここまで、赤ちゃんが離乳食を嫌がる原因や対処法をお伝えしてきました。
でも最後に、そして最も大切なことをお伝えさせてください。

それは、あなた自身の心を守ることです。

対処法を知っても、原因がわかっても、それでもやっぱり食べてくれない日はあるでしょう。
そんな日々の中で、「私の育て方が間違っているのでは」「母親として失格なのでは」と、自分を責めてしまわないようにしてくださいね。

お皿をシンクに投げてしまった日、「私は何やってるんだろう…」と涙が溢れました。
同時に、「こんな母親でごめんね」という自己嫌悪にも襲われました。

でも今だから言えます。
あなたは間違っていないし、失格なんかじゃありません。

赤ちゃんが離乳食を嫌がるとき、心配や不安で一番傷ついているのは、実はママ自身なのです。
だから、ここからは、ママの心が少しでも和らぐ方法をお伝えします。

イライラするのは当たり前

イライラして怒鳴ってしまった。泣いている我が子を見て、自己嫌悪に陥った。
「なんでこんなに怒ってしまったんだろう」と自分を責めていませんか?

大丈夫です。イライラするのは当たり前の感情です。

ちょっと想像してみてください。

もしこれが旦那さんだったら?』どうですか?

毎日ご飯を出すたびに、「食べたくない」と泣かれたり、ぐちゃぐちゃにされたり、お皿を払いのけられたりしたら、ものすごくイライラしますよね?(笑)

これが赤ちゃんなだけで、やられていることに対してイライラするのは当然なんです。
毎日一生懸命作って、準備して、それを拒否される。誰だってイライラします。

感情的になってしまうのは、あなたが冷たい人間だからではなく、それだけ真剣に向き合っているからです。
我が子を大切に思う気持ちから、不安や心配が重なって、感情的になってしまうのです。

だから、自分を責めないでください。「今日はイライラしちゃったな」と認めて、「明日はもう少し楽にやろう」と切り替えてあげましょう。

視点を変えると楽になる

毎日一緒にいると、つい忘れてしまうことがあります。
それは、目の前の我が子は、まだ生まれて1年足らずの赤ちゃんだということです。

「もう7ヶ月なのに」「もう1歳なのに」と思ってしまうけれど、よく考えたらまだ1年も生きていないんです。

「できなくて当たり前」なんですよね。

でも、毎日一緒にいるから、できないことを当たり前だと思えなくなってしまう。
これ、わかっていても意外と忘れがちです。

また、今の時期は、まだ意思疎通ができなかったり、自分の気持ちをぶつけることで精いっぱいな時期です。ママの気持ちとかを考えられないのも当たり前です。

でも、4〜5歳になってくると、ママの気持ちを考えてくれたり、意思疎通ができるようになります。
「これは嫌い」「これは食感が嫌」「これ食べると苦しい」と、ちゃんと言葉で伝えてくれるようになるんです。そういう意味で、確実に楽になっていきます。

今はまだ、赤ちゃんが『伝えられない』時期なだけです。そう思うと、少し気持ちが楽になります。

周りとの距離の取り方

「うちの子はもう3回食よ」「◯◯ちゃん、よく食べるわね」という義母や友人、SNSの投稿などに傷ついていませんか?
よく食べる子もいれば、食べない子もいる。
それは個性であって、良い悪いではありません。

でももしつらくなったら距離を置きましょう。SNSを見るのがつらいなら、見ない。義母の言葉がつらいなら、「今はそういう時期なんです」と笑って流す。
あなたの心を守ることを最優先にしてください。

一方で、頼れる人には頼りましょう

パパや家族、友人、保健師さん、誰でもいいので、「離乳食食べなくてつらい」「イライラしちゃって自己嫌悪」と話してみてください。

話を聞いてもらうだけで、「大変だよね」と共感してもらえるだけで、心が軽くなります。

パートナーに食事の時間を代わってもらってもいい。
一人で公園に行って深呼吸する時間を作ってもいい。

傷つける声からは距離を置き、頼れる人には頼りましょう。

完璧じゃなくていい

「離乳食は手作りじゃなきゃ」「栄養バランスを考えなきゃ」という、「〜しなきゃ」に縛られていませんか?

全部やらなくていいんです。

ベビーフードに頼っていいし、冷凍ストックだけでもいい。
同じメニューが2日続いてもいいし、白いご飯だけの日があってもいいんです。
ママが疲れてイライラしてしまうより、ベビーフードで笑顔でいられる方が、ずっといいんです。

そして、「今日は疲れた。もう離乳食作りたくない」と思う日があってもいいんです。

そんな日は、ベビーフードでいい。母乳やミルクだけでもいい。

「今日はもういいや」と思う勇気を持ってください。
1日や2日離乳食を休んでも、赤ちゃんは元気に育ちます。

私もお皿をシンクに投げてしまった翌日、離乳食を休みました。
罪悪感もありましたが、「今日は無理」と自分を許しました。
そしたら、少し気持ちが楽になったんです。

完璧を目指さなくていい。60点でいい。いや、30点でもいいんです!
あなたの心が壊れてしまったら、元も子もありませんからね!

ママの笑顔が一番大事

栄養バランスも、完食も、月齢通りの進め方も、全部大事です。
でも、一番大事なのは、ママの笑顔です。

赤ちゃんは、ママの表情を見ています。
これは不思議なことですが、赤ちゃんはママの笑顔が一番大好きです。
ママが笑顔なら、食事の時間が楽しい時間だと感じます。
逆に、ママがイライラしていたら、食事の時間がつらい時間だと覚えてしまいます。

だから、無理しないでください。疲れたら休みましょう。泣きたいときは泣きましょう。
そして、自分を責めないでくださいね。

あなたは十分頑張っています。
あなたが我が子のことを心配して、この記事を読んでいること自体が、あなたが素晴らしい母親である証拠です。

・イライラするのは真剣に向き合っている証拠
・赤ちゃんは「できなくて当たり前」
・傷つける声からは距離を置き、頼れる人には素直に頼る
・手作りやバランスにこだわらず、ベビーフードや冷凍で60点を目指せばいい
・一番大事なのはママの笑顔

まとめ│赤ちゃんが離乳食を嫌がるのは、あなたのせいじゃない

まとめとして、乳児が食事を嫌がるのは
あなたのせいじゃないと伝える

赤ちゃんが離乳食を嫌がることは、よくあることです。
そしてそれは、ほんの些細な理由だった利するものです。

よく食べる子もいれば、食べない子もいる。
それは個人差であり、個性です。子育てに正解はありません。
あるのは、その子に合ったやり方だけです。だから、我が子のペースを大事にしてあげましょう。

そして、離乳食は『食べること』が目的ではありません。
食事の時間を嫌いにさせないことの方が、ずっと大切です。

「手作りじゃなきゃ」「完食させなきゃ」「月齢通りに進めなきゃ」――

そんな「〜しなきゃ」「〜すべき」という考え方は、今日限りで手放して大丈夫です。

ママの笑顔が、何よりも大切です。

あなたとあなたの大切な赤ちゃんに、笑顔の食卓が訪れますように。


私は普段noteで『幼児教育』について発信しています。
幼児教育は、日常の声かけや取り組みから、子どもの非認知能力を高める教育です。

『自ら学び、自分で選び、進んでいける子』になってほしい。

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